「徒歩帰宅訓練」(埼玉県・東京都共同企画)

「徒歩帰宅訓練」
(埼玉県・東京都共同企画)

早稲田団地地区選出 幹事 沼上 照夫
(三郷早稲田第五住宅管理組合
自主防災会 会長)

 9月1日は防災の日。この記念日は、関東大震災を契機に防災意識を高めるため、昭和35年に制定されたそうです。関東大震災が起きたのは、大正12年(1923)
9月1日 11時58分です。81年後のこの日に徒歩帰宅訓練があると聞き参加することにしました。

 私の勤務する職場は上野にあり、今回の訓練のコース上にもあたりますので、いざという場合の帰宅コースを考える良い機会になると思ったからです。

 訓練想定は、東京ドームに野球観戦に来て大地震に遭遇、一晩を東京ドームで過ごし、翌朝、船便のある浅草吾妻橋まで徒歩で向かい、隅田川を遡上して川口まで行くというものです。

 8時15分東京ドーム前に集合し、主催者からの説明、注意事項を聞いた後、埼玉、千葉、神奈川の方面別に出発しました。

 この日は、多少汗ばむような陽気でしたが、日陰を歩いているとさわやかな風が心地よく感じられ、81年前を思い起こさせるような天気でした(関東大震災の日は、同時の資料によると「さわやかな初秋のカラリと晴れた」天気だったそうです)。

 そのような中、歩いていて感じたことが2点あります。第1点は「QQステーション」でした。これは、ガソリンスタンドが休憩場所や飲料水、トイレを提供するもので、実際に地震が起き帰宅する際には強力な味方になるのではないかと思いました。

(参考 東京都ホームページから)
1 支援の内容
ア 徒歩による帰宅者に対する、一時
休憩所、飲料水、トイレの提供
イ ラジオの音声を流すことによる情
報提供と通行可能道路に関する情
報提供
ウ 簡易な応急手当及び休憩場所の
提供と救急要請
2 支援場所
「東京都石油商業組合」に加盟する
都内(島しょを除く)のガソリンスタンド
(1,672店舗:平成16年2月現在)

 第2点は、歩道上の自転車です。歩道上に止めてある自転車が多く、気になった箇所が数カ所ありました。4~5人で歩くだけでも邪魔に感じましたので、想定規模の地震が実際に起きた場合、避難、帰宅する人達(東京都からの帰宅困難者は370万人に上るといわれています)の障害になるのではと思いました。それでなくても建物からの落下物等で歩道を歩くことが困難な状況になっていると思われますので‥。

 出発から約1時間30分後、隅田川に架かる桜橋のたもとに到着しました。

 今回は班の人と話をしながら歩いたせいか、思ったより短い距離(時間)に感じました。実際に歩く場合にも同じ方面に帰宅する人達がお互いに声を掛け合い、助け合うことが必要ではないかと感じまし
た。

 桜橋から船で隅田川をさかのぼること1時間40分、荒川に架かるJR京浜東北線鉄橋近くの「川口リバーステーション」に到着、さらに徒歩で川口駅西口へ向かい、給水を受けた後、川口市長の挨拶、埼玉県担当者の説明を受け帰宅訓練は無事終了しました。

 帰宅後、さっそく災害用伝言ダイヤル(171)と連絡先(神戸の親戚)を家族で確認しました。また、勤務先から三郷までの帰宅ルート(今回の訓練で船の利用を視野に入れることができましたので中川、江戸川利用の可能性を含めて)を地図で確認し、私の訓練は終了しました。

訓練の様子・写真
「スタート地点の東京ドーム」
「埼玉、千葉、神奈川からの訓練受付」
「班ごとに歩きながら桜橋に向かっている」
「トイレなどを使わせてもらったガソリンスタンド」
「鳥越神社内の給水休憩地点」
「歩道においてある自転車」
「満員の船内‥報道記者の取材がありました」
「船に乗って100分、やっと川口に着きました」