「第17回三郷市総合防災訓練に参加して」

「第17回三郷市総合防災訓練に
参加して」

東和東地区選出 幹事 菊地靖孝
(東町みなみ町会自主防災会会長)

8月29日訓練日、折り悪く雨天となり雨中の訓練となったが、戸ヶ崎地区住民の訓練参加者をはじめとして、市・消防・警察・自衛隊・NTT・郵政公社・東京ガス・医師会等々850人規模の行事となった。

訓練は雨中の中、計画通り順調に整然と進められ、訓練としては合格点の内容と思われる。 この大規模な訓練は、本来何を目的と考えるべきか・・・参加者一人一人がよく考える必要があるのでないだろうか。

地域に防災リーダーを一人でも多く作りたい・・・リーダーになって欲しいのではないだろうか。防災は、よく言われる「自助・互助・協働」を基本の精神として「社会の様々な場で減災と防災力向上の活動」が基軸となることだ・・・と言われている。

身近に次のような災害(状況)が起きたら、自分たちは冷静に対処出来るだろうか。

・建物の安全性を確かめられるか
・室内凶器から身を守れきれるか
・倒壊家屋の下敷きになったらどうするか
・自分の家から火を出さないように出来るか
・救急・救命措置の心得を身につけているか
・避難・誘導の心得があるかどうか
・食料・飲料水の備蓄を行っているか

数え上げたらキリがないほどである。災害時には以上を瞬時に判断して行動しなければならない。そのためには「日頃の高い防災意識と訓練」しか対応方法はないと思われる。

繰り返し行われる訓練に参加し体感することである。今日のような大規模な訓練と併せて各町会で行われる防災訓練にも、何度でも繰り返し参加することが大事なことであろう。

今日の訓練がお祭りではなく、地域の防災リーダーづくりの一環であることにこの意義を見出したいものである。

今日の訓練日は雨中の中で行われた。災害は雨でもやって来る。そういう意味では雨中訓練は良かったかも知れない。訓練当事者の皆さん雨の中ご苦労様でした。

最後に一人一人が「地域の防災リーダー」になろうではありませんか。

次のような日本の災害の実際が、今後いつ起こるか分からない。

日本は先進各国の中で地震をはじめとして台風・洪水等自然災害の多い国である。

阪神淡路大震災は、地震に対する都市の安全神話を打ち砕いた。阪神地区では「神戸に地震は起きない、大地震で危ないのは関東である。」という誤解が大半を占めていた。

阪神淡路大震災の特徴は、家屋倒壊と大火による被害が圧倒的で死者6433人という惨憺たるものであった。関東大震災以降1948年の福井地震までの25年間で、死者1000人以上の大地震が5回も起こっている。

このような日本の災害の現状を誰しも知っていることではあるが、日頃防災の準備を用意周到に行っている人は僅少であろう。この度三郷市の自主防災組織連絡協議会の役員になった途端に三郷市の総合防災訓練の応援として役割を持った。

以上の点について、夜更けまで話し合うなど、非常に熱心に参加していた。

また、行政担当者も別室で、自主防災組織の支援方法や悩みなどについて、話し合っていた。

今後は、宿泊体験を基本に数回のシリーズものとして、各市町単独ではなかなかできない実態に即した水害も含めた災害時の避難所運営訓練なども取り入れて、防災指導者のレベルアップができればと提言したいと考えている。

訓練の様子・写真
「連絡協議会役員が受付でチェック」
「女性役員がうぐいす嬢に変身」
「第一パンを受けとる各防災会の列」
「内水発生地区があるので、土のう積み訓練」
「敷地や玄関に見立ててて土のう積み完成」
「救出後のトリアージ 助かるかな」
「骨折者なら平気でしょう」
「防災会メンバーと市役所新入職員、
一致協力ガンバレ」